原則を崩す

こんにちは。雪ん子です。

最近は、海外での公文書の流出、東京トップの嫌疑など、巷では色々とグレーな話題が出てきていますね。

前回にもお話ししました通り、人と人とが作り上げる社会的システムは原則に基づいていて、バランスを保っているという事は絶対的なものです。

正当・公平な社会システムを維持する=正当な効果・評価を得る

そして、この原則も人の意思でプラスにもマイナスにも変化させることができます。

前回は主に能力と成果の原則を中心とした、安定した成果の出し方(プラス)について、お話ししましたが、今回はマイナス面について上記の角度からお話しをします。

『マイナスになると分かっていても、やってしまう程甘いもの。』

原則を壊すことによるマイナスは、完全に社会的な制裁を受けるもの、または疑わしい行為により信頼関係を壊すもの、そして、その両方を発生させるものなどがあり、共通して大きなデメリットが発生します。

社会的な制裁を受けるものの代表例は、皆さんもご存知の通り利益供与です。

未公開株を事前に近親者へ内通したり、株主の意見を聞かず、特定のグループだけに利益を与えたりすること。

当然、法的に罰せられ信用も大きく失います。

そして、冒頭でお話しした様な疑わしい行為は法的には罰せられないかも知れませんが、信用を失う可能性のある行為です。

冒頭のお話し以外には、例えば、全国的に人気のあるミュージシャンのチケットが一般の方限定で販売開始後、先着100名なのに、毎回同じファンが来ているなど。。
(一般の方がそのチケットを何としても手に入れる為に、相当な努力をしているのに関わらず、主催者の近親者から貰っているなど)

人間には欲があって、何がしかの利益(メリット)を近親者だけで味わいたい、また独占したい気持ちがあります。

そして、その気持ちは誰もがダメだと思っていても、やってみたくなる様な甘く誘惑のある行為です。

悪い事だとわかっていても、何度も繰り返します。

その事は過去や歴史が証明しています。

ですが、原則のバランスを崩すことによるデメリットの発生も絶対です。

どこかで、その歪みは溢れてきます。

そして、その原則の歪みを察知する能力を人間は生まれながら持っていると僕は思います。

それは、あの人だけズルい!とか言った嫉妬によるものかもしれません。

もしくは、もっと心の深い所から感じ取る、根本的な原則の歪みに対する不快感かもしれません。

会社であれば、代表者はこれ位の利益供与ならいいだろう、また、誰も気づかないだろう。と思っていても、もしかしたら、代表者のこれ位の利益供与は、全うに行動した、しかるべき人が受けるものであり、そしてその行為により、本来受けるべき人が大きな利益を失う事かも知れません。

そして、誰も気づかないだろうと思っていても、不当に利益を受けている人が原則の歪みに対する不快感を持っていたら、その人から他の人に知れ渡る事もあると思います。

どちらにせよ、遅かれ早かれ原則の歪みはじわじわと溢れ出てきて、初めは疑わしい行為と見られ、徐々に周辺にいる人達の嫌疑心が増長し、最終的に発覚、そして明るみになった時は社会的制裁、もしくは信頼関係の崩壊など、大きなマイナスになるのは間違いありません。

そして忘れてはいけない事は、この原則を崩す行為は、例えば100年全うに商売を続けて来た会社が、一夜で倒産への道を辿るような非常に強力なマイナスのエネルギーです。

僕はこの原則がある事を、しっかりと肝に命じて行動を取る必要があると思います。