セレンディピティ

こんにちは。雪ん子です。

昨日は丸一日、本漬けの1日でした。

徒歩圏内に図書館と大型書店があるのは本当にありがたいです。 

古書と新書が読めるのはいいですね。

最近のマイブームは和洋問わず、脳科学の本とかが面白くてよく読んでいます。

とある方の本によく、セレンディピティと言う言葉が出てきます。

予想外の偶然とか素敵な偶然といった意味のようです。

この、セレンディピティとかシンクロ二ティと呼ばれるものなんですが、昨日も体験しました。

昨日はある程度、目当ての本が読めたので、そろそろ帰ろうかと思ったのですが、普段は立ち寄らない会計関連の本棚が少し気になったので、眺めていました。

すると、偶々、下の方の会計書籍に挟まっていた、イスラム関連の本を見つけました。

これは!と思い読んで見ると、多くのイスラム圏の人達が日本に対する親日感情を持っているという事実を歴史や宗教・文化背景より分かりやすく解説している本でした。

歴史で言うと、日露戦争での日本の勝利が、多くのイスラム圏の国民を奮いたたせたようです。

あの我々を苦しめて来た強国ロシアに日本は勝利した。

エジプトの詩人ハーフェズ・イブラヒーム(1872〜1932)
『日本の乙女』
砲火飛び散る戦いの最中にて
傷つきし兵士たちを看護せんと
うら若き日本の乙女、立ち働けり、
牝鹿にも似て美しく汝れ、危きかな!

いくさの庭に死の影満てるを、
われは、日本の乙女、銃もて戦う能わずも、
身を挺して傷病兵に尽くすはわがつとめ、
ミカドは祖国の勝利のため死をさえ教えたまわりき。

ミカドによりて祖国は大国となり、
西の国ぐにも目をみはりたり。
わか民こぞりて力をあわせ、
世界の雄国たらんも力尽くすなり。

イランの詩人ホセイン・アリー・タージェル・シーラーズイーも日露戦争後に以下の詩をよんでいます。

『ミカド・ナーメ(天皇の書)』
東方からまた何という太陽が昇ってくるのだろう。
眠っていた人間は誰もがその場から跳ね起きる。
文明の夜明けが日本から拡がったとき、この昇る太陽で全世界が明るく照らしだされた。

この様に、イスラム圏の詩人も、日本の勝利を多く書き、多数のイスラム圏の国の人々が日露戦争に勝利した日本を高く評価しています。

また、宗教・文化的な点でいうと、以前、スリーピングムスリムの記事の中でも少し書きましたが、アラブ人が日本人を評価するのは、その倫理道徳の高さにおいても一理あります。

『日本はムスリムでもないのにイスラムの教えを実現している』

イスラムの善は誠実、禁欲、慈悲などで、それらを多くの日本人から感じ取るということです。

人間には多くの善も悪もあるので、出来るだけ多くの善なる行いをしなさいというのが、イスラムの考え方だが、日本人は善を実行している人々が非常に多いと多くのイスラム教徒より見られている。

そして、この善で彼らにとって最も大切なものは誠実とされ、至誠という武士道の精神の伝統がある日本人は非常に評価されています。

このことから、イスラム圏国では非常に親日国が多いということがわかり、以前大型地震の際の各イスラム圏国よりの喜捨に対する記事を書きましたが、裏付けとしての理解をこの本よりする事が出来ました。

このセレンディピティをどの様に解釈するか。

言わずもがなですね(笑)

より僕自身の感情へ深く刻まれました。

そして行動への原動力にもなりました。

日々できることを頑張って行きます!